普通の会社員だったわたしが
還暦からの転身!!
断捨離®ナートレーナー
ふじもとかな KANA FUJIMOTO
42年間の会社員生活を卒業し、カウンセラーの資格と経験を生かして断捨離®トレーナーとして、セカンドライフを歩き始めました。
私自身が、片づけが苦手で黒歴史を断捨離で救われたんです。片づけることで、思考も整理され、心が調い、余裕が生まれることで、生活が楽しくなり人生が好転していきました。多くの方のお悩みやお困りごとを解決し、お役に立ちたくて、還暦からの生涯現役を目指しています。
断捨離®に出会う前のわたし
子供のころから、片付けは苦手でした。学校の机の中も、キレイに整理整頓している友達に比べると、わたしの机の中はグチャグチャ。
中学3年生の秋、古い家から新築になり、初めて自分の部屋ができましたが、すぐに散らかってしまいます。友達を呼ぶ時に頑張って片づける、そんな学生時代のわたしでした。
やがて結婚し、仕事を続けて26歳で念願の新築のマイホームを建てました。子どもが一人のうちはまだ新しい家らしく、自分なりに頑張ってキレイにしていたつもりでしたが、子供が2人、3人となると、モノは増え収納棚やカラーボックスもどんどん増えて、白い壁がモノで見えなくなっていきました。そして床には、収納されない洗濯物や子供のオモチャ、ランドセル、掃除機が置きっぱなし。テーブルの上にも紙類などが常にありました。
子供たちが小中学校のころは、春になると担任の先生が家庭訪問でやってきます。そんな4月が嫌いでした。会社が休みの土日に、掃除をして片づけているにもかかわらず、なぜかすぐに元の木阿弥になってしまう始末。
キレイな住まいに憧れて雑誌「美しい部屋」や、整理収納系の本を買い漁って読んでいました。しかし、本を見てわたしがやったのは、片づけではなく、収納するカゴを買ってみたり、飾ったらステキなフェイクフラワーを集めてみたり、ますますモノは増えていく一方でした。
本や雑誌には、片付けのノウハウとして、モノの住所を決めて片づけるとか、空間を活用してフックやツッパリ棒で工夫するなど、実践しようとしても自分の家には応用できず面倒だなと思うテクニックが多く、ほとんど実践できなかったのです。
面倒くさがりのわたしでしたが、モデルルームのような家への憧れは常にあって、それに 引き換え我が家の悲惨な状態に、自己嫌悪から不機嫌でいつも子供たちを叱ってばかりいるような母親でした。それがまた、更に自己嫌悪になり、仕事に逃げていたのかもしれないと今になって思います。
断捨離の本との出会い
そんなわたしが、2010年12月、49歳で「断捨離」の本と出会ったのです。それまで、どんな本を読んでも、全く行動できなかったのですが、「断捨離」に書かれていた内容は、片づけのスキルやテクニックではなく、「なぜ片づかないのか。」「それは、モノが多すぎるから。」だというのです。
具体的にどんなモノを捨てるのか事例なども書かれていました。それまで読んだ本のような収納方法ではなく、不要・不適・不快なモノを手放していくための考え方などが書かれていました。
わたしにとっては目から鱗でした。すぐさまゴミ袋を持って、捨てるという行動ができたのです。長年わたしは、本を読んで知識は得ても、“行動できないダメな自分”というレッテルを貼り付けていました。
ですから、断捨離を読んですぐに行動できた自分に驚きもし、自分を否定ばかりして生きてきたのが、ちゃんと腑に落ちたり納得できたりすれば実践できるんだと、自分で自分のことを肯定できるわたしになれたような気がしました。
そんな断捨離との出会いから、家の片付けを継続していき、リバウンドせず、更に工夫を重ね、住み心地のよい住空間へと変わっていったのです。
会社生活もいよいよあと数年という57歳の時、人生100年時代と言われる中、わたしは定年後どうしたいのか?について考えました。65歳までは会社で働けば経済的にも安定しているとわかっているけれど、わたしは本当は何がしたいのだろう、何ができるのだろうと。
会社員としてのキャリアしかなく、これといってやってみたい仕事も思い浮かばなかったのですが、自分の過去を振り返ってみると、40代の頃の暗いどん底の数年間を思い出しました。会社では大リストラがあり、自分の職場でも人は減り業務量は増え、やがて人間関係もギスギスし、記憶さえ途切れ途切れの暗闇のような数年間。その時期は、家庭でも夫婦関係がギクシャクし、子ども達の進学や就職という大事な時期に、何もしてやれずに不全感で自信喪失。やがてそんな苦しかった時期も通り過ぎて、50代あたりから浮上していたことに気づきました。そして、それは断捨離と出会った頃と一致していました。
よく潰れることなく、自分を取り戻すことができたと、自分で自分を褒めたくなりました。鏡も見たくないほどイヤだった自分。断捨離に出会い、ゴミ・ガラクタを家から出すと同時に、自分の思考も整理され、ココロにも余裕が生まれたのか、仕事と家庭のバランスが程よく釣り合ってきて、子ども達の独立、結婚、出産と目まぐるしいイベントが続きましたが、全てお祭りのように楽しめる充実した50代になっていました。あれほど忙しい中でも、夫婦で登山もして、旅行にも行き、40代のギクシャクを取り戻すように楽しんで動き回っていました。
断捨離®トレーナーになろう!!
そんな回想とともに、わたしは「そうだ、断捨離してから変わったんだ!」と気づいたのです。そしたら、断捨離トレーナーの存在を知り、トレーナーにはどうすればなれるのかを調べていました。57歳で、将来どうなりたいかなんて、冷静に考えるなら、「どうかしているんじゃないか?」と言われても当然かもしれません。
でも、わたしは30代で「生涯現役」という言葉を知ったときから、足腰が立つうちはできれば趣味ではなく遣り甲斐のある仕事を続けてみたいというぼんやりした夢をもっていました。その若いころからの夢だった「生涯現役」と「断捨離トレーナー」が一致した瞬間でした。
会社は60歳まで勤めようと決めました。そして断捨離トレーナーになるための断捨離検定1級の合格に向けて、会社員の卒業と新たなセカンドライフをスタートさせるための準備が始まりました。学生時代は、勉強もしなかったけれど、会社生活も決して余裕もない中で、隙間時間に学び続けて、断捨離検定3回の挫折を味わいつつも、4回目での合格をいただくことができました。いよいよ会社生活も残すところあと半年というギリギリ瀬戸際の時でした。会社は62歳が定年でしたので、60歳での早期退職の申請が承認されて、断捨離トレーナーを目標としての第二の人生が始まったのです。
2022年3月会社を退職し、4月から断捨離トレーナー講習生となり、師匠やましたひでこの下で学び、2023年2月にやましたひでこ公認 断捨離®トレーナーになることができました。
プロフィール
PROFILE
地元公立高校卒業
父が経営する家電製品販売店勤務 翌年3月末退職
盛岡セイコー工業株式会社入社
41年間勤務し60歳で退職
断捨離トレーナー講習生として学ぶ
やましたひでこ公認 断捨離トレーナー・インターンに認定
やましたひでこ公認 断捨離トレーナーに認定
資格取得・自己啓発
- 2005年 3月
- 産業カウンセラー取得
- 2012年10月
- 放送大学 心理・教育学科全科履修生
- 2014年 6月
- 整理収納アドバイザー2級取得
- 2015年10月
- ルームスタイリスト 1級取得
- 2016年9月
- CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)取得
- 2018年3月
- 終活アドバイザー取得
- 2021年8月
- 断捨離検定1級合格
- 2023年2月
- やましたひでこ公認 断捨離®トレーナー認定
家族
夫、二女一男 子供3人 計5人家族。現在は夫婦二人くらし
子育て時期の悩み
家の中が片付かない。整理収納の本や雑誌を読み漁るが、片づけるという行動に移せない。家事への苦手意識、家庭では不機嫌で子供たちをいつも怒っているような状態。仕事に逃げていたような面があったと感じる。
若いころからの夢
「生涯現役」という言葉を知った30代から、何か自分の天職をみつけて生涯現役でいたいと決心。50代で早期退職し起業することが夢だったが、なかなか何をしたらよいか、何ができるかわからず、資格取得や放送大学での学びを続けていた。
2010年12月 やましたひでこ著「断捨離」に出会う
家、住まいへの理想がありながら、現実が「片づかない」「インテリアセンスがない」というコンプレックスの中、「住まいを整える」「美しい部屋」などの本や雑誌を読むが、全く行動できなかった。
2009年に「断捨離」の本が世に出て、「断つ、捨てる、離れる」引き算の新しい片付け術が流行り始め、2010年12月に「断捨離」を読む。何を読んでも行動できなかった私が、すぐさまゴミ袋を持ってモノを捨てだし断捨離を実践。当時49歳の私の人生が大きく変化する転機となった。
57歳で断捨離トレーナーになることを決意。会社在職中に、断捨離検定1級にチャレンジし、2年がかりで4回目にして合格。
2022年3月末で、41年間在籍した会社を還暦で退職。
4月から断捨離トレーナー講習生、トレーナー・インターンを経て、2023年2月「やましたひでこ公認 断捨離®トレーナーに認定され活動を開始。